キャンプ等屋外プログラムでの注意喚起
この7月下旬に、浅柄野野営場におきまして、キャンプ活動中のスカウトが「マダニ」にかまれるという被害が発生したとの報告を受けました。その後、医療機関により適切な処置がなされたということですが、今後このエリアで活動されるケースも多いと思われますので、情報を共有すると共に、改めて全般的な注意を喚起させていただきたいと思います。
各位におかれましては、かねてから活動中の安全には十分配慮して対策をされていることと存じますが、マダニをはじめ、スズメバチやマムシなど、屋外での生物による危険も数多く存在しております。事前の対応が難しいものもあるとは思いますが、各指導者が事前に「予防策」や「対応策」を十分に研究され、スカウトの安全行動やプログラムの安全対策に有効に取り入れていただきますよう、よろしくお願いします。
【予防】 以下の点に注意すること。
- 長袖、長ズボン、長靴、手袋を着用し、肌の露出を減らす。
- 皮膚の露出部位にはダニ忌避剤(ディート、イカリジン)を外用する。
- 脱いだ上着やタオルは、不用意に地面や草の上に置かない。
- むやみに草の上に座ったり、寝転んだりしない。
- 体に付いてすぐに吸着するわけではなく、何時間もかかって吸着を開始するので、帰宅後はすぐに入浴し、ダニやツツガムシを洗い流す。特に皮膚のやわらかいところや隠れやすいところは念入りに洗う。
- 衣類に付いているかもしれないので、衣類は屋内に持ち込まない。脱いだ衣服はすぐに洗濯する。
- からだにくっついているダニをみつけたら虫体を破損させないように、先のとがったピンセットなどで引き抜いてみる。あせって指でつまみ取らないように。このとき、必ず皮膚に咬みついているあごの部分をはさんで慎重に、丁寧に除去する。もしその一部でも残してしまうと後に症状をきたすことがあるので、直ちに医療機関を受診すること。
【参考】スカウトライブラリー 野外活動における救急手当て 救急法(改訂版2019)P.145~147 「3.ダニ咬傷・ツツガムシ病」より転記