令和6年度事業計画
【事業推進方針】
1907年にイギリスではじまったスカウト運動は、今では世界で173の国と地域、5,700万人以上、日本ではおよそ1,700団、約8万人が活動しています。
日本ボーイスカウト滋賀連盟は、この世界的な青少年の健全育成ための教育運動を推進する組織であることを深く認識し、自信と誇りをもって、スカウト活動を実施する隊、それを支援する団、地区、県連盟がそれぞれの役割を果たせるよう最善の努力をします。
そのために、
- 関係者一人一人が自分自身の任務を明確に認識するとともに、関連する組織のメンバー(仲間)の任務も併せて理解し、お互いの立場を尊重しながら事業を推進します。
- 事業の推進に当たっては、話し合いを大切にして、多様な意見を尊重します。
- 県、市町などの自治体や地域、保護者など、スカウト活動に理解、協力いただいている方々に感謝し、その関係を大切にします。
- 地域社会でのスカウト活動の認知度を高め、スカウト組織内の共通理解をすすめるために、積極的な情報の発信、共有に努めます。
- 世界スカウト機構、ボーイスカウト日本連盟の方針を深く理解し、滋賀連盟地域での適切なスカウト活動の推進に努めます。
- 世界的にも高い評価を得ているスカウト教育法に基づくプログラムを、多くの青少年に提供できるよう、加盟員数増加のための取り組みを進めます。
【最重点施策】
地域社会とのかかわりを大切にし、団、地区、県連盟の組織をあげて、スカウト運動の認知度を高めるよう努めます。
【重点展開事業】
①「ワクワク自然体験遊び」や「夏休み自然体験イベント」などの展開
ボーイスカウト日本連盟が主催する「ボーイスカウトと遊ぼう!ワクワク自然体験あそび」や滋賀県、滋賀県教育委員会が後援する「夏休み自然体験イベント」を積極的に展開し、地域の行政機関や教育機関をはじめとした地域社会でのスカウト活動の認知度を高めるとともに、エントリー部門のスカウト加入を推進します。
② 指導者の確保と養成
スカウト運動における大人の役割(Adult in Scouting)の理解を深め、効果的な指導者訓練を実施するとともに、さまざまな場面における指導者へのサポートに努めます。
③ 台湾嘉義縣連盟とのスカウト交流事業の推進
スカウト活動の魅力の一つである国際交流体験の機会として、台湾嘉義縣連盟との交 流事業を昨年度に引き続いて積極的に展開します。事業参加者のその後のスカウト活 動の充実に努め、国際交流体験の魅力を社会と加盟員に発信します。
④ 社会に貢献するローバースカウトの育成
指導者やスカウトを対象とする事業においてローバースカウトの参画する機会を増や し、その活躍を、社会や保護者にアピールします。
⑤ 加盟員、社会への円滑な情報発信・伝達方法の確立
スカウト運動の活性化のため、SNSの活用など、加盟員と社会にとって効果的な情報 発信の仕組みを構築し、スカウト活動の認知度を高めるよう努めます。
⑥ 浅柄野野営場の整備と管理
浅柄野野営場について、滋賀連盟のスカウトの魅力的な活動場所として、スカウト、 指導者それぞれの立場で、維持するよう心がけます。
⑦ セーフ・フロム・ハームの取り組みおよび人権学習の推進
すべてのスカウト、指導者、関係者が安心してスカウト活動に参加できるよう、研修をはじめ、「セーフ・フロム・ハーム」の取り組みを進めます。併せて、人権に関する研修等の取り組みを推進します。
⑧ 2025年開催の国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会への参画
スカウトと社会とのかかわりを深める活動の一環として、2025年に滋賀県で開催される国民スポーツ大会・全国障害者スポーツ大会に積極的に参画します。
⑨ 全国防災キャラバンの実施
ボーイスカウト日本連盟等の主催する「全国防災キャラバン」に積極的に参画 し、スカウトの防災意識を喚起し、社会とのかかわりの重要性の認識を深めるよ う努めます。
⑩ 新年スカウト/指導者/ベンチャースカウト集会の開催
スカウトおよび指導者等を対象とした集会を開催し、県内のスカウト活動の情報 を共有し、互いに称え合う機会を設けます。
⑪ スカウト、指導者のアグーナリーへの参加促進
キャンプを通じて、全ての参加者が障がいについての理解を深め、人格と個性を尊重し支えあう社会の実現を目指すことを目的として2024年夏に開催される日本アグーナリーへのスカウト、指導者の参加を促進します。
⑫ 県キャンポリーの計画的準備の推進
2025年度に開催する県キャンポリーの準備を計画的に進めます。プログラムの企画においては各団、隊の活動と効果的な相乗効果が得られるよう配慮します。
⑬ 日本連盟中長期計画に基づいた計画の推進
2023年4月に策定された日本連盟第3期中長期計画の趣旨を十分に理解して、それに基づいた計画の推進をはかります。